２０１８年の９月に来て頂いたこのお客様はデスクワークの方です。

 

６年前に最初の出産をしてから肩こりと食いしばりが酷くなり、その後右の顎に痛みが出るようになりました。

 

歯科で「顎関節症」と言われ、痛み止めとマウスピースを出して頂きましたがあまり変化が実感できなかったので、お友達の紹介で弁天通り接骨院にいらっしゃいました。

 

お話を伺ってみると、口を大きく開けると痛みやカクカク音がしたり、あごがずれるような感じがします。

 

片方の歯で噛む癖があり、お荷物も片側の肩か手で持つそうです。座っているときに脚を組む癖があり、また、使っている枕は柔らかいものを長年使っています。

 

体の状態をみてみると、右側の首から肩にかけての筋肉に強い緊張が認められます。体の重心が右寄りで右肩が下がっています。

 

そこでまず、仰向けになって頂き、顎関節症に関係する右側の手足のつぼと顔面部に鍼施術をしました。

 

次にうつ伏せになっていただき、骨盤の矯正と体の傾きを取るために背骨の調整を行いました。

 

最後に顔面部の筋肉の緊張を取り除くマッサージを行いました。

 

また、食べ物は両方の奥歯でゆっくり噛むこと、左右均等に荷物を持つこと、座っているときに脚を組まないこと、高さの合った硬めの枕を使うことを指導しました。

 

そして、顎関節症用の体操を一部お教えして、次回は１週間後に予約を取りました。

 

２回目と３回目に来られたときはあごの痛みにほとんど変化はありませんでした。しかしその１週間後の４回目に来られたときは右あごの痛みが１０段階で７か８程度になっていました。

 

そこでまた、はり施術と手技療法を行い、次回も１週間後に予約を取りました。

 

５回目に来られたときは前回とあまり変化はありませんでしたが、６回目に来られたときは顎の痛みが１０段階で５か６ぐらいまでになっていました。

 

以前と同様に仰向けになって頂き、顎関節症に関係する左側の手足のつぼと顔面部に鍼施術をしました。

 

次にうつ伏せになっていただき、骨盤の矯正と体の傾きを取るために背骨の調整を行いました。

 

最後に顔面部の筋肉の緊張を取り除くマッサージを行いました。残りの顎関節症用の体操をお教えして、次回は２週間後に予約を取りました。

 

７回目に来られたときは顎の痛みが１０段階で２か３までになっていました。

 

その後は３週間に１回のペースで２回いらっしゃりほとんど痛みが出なくなりました。

 

しかし長年患っていたので再発が恐いことから、今でも月に１回のペースで通われています。