２０１７年の９月に来て頂いたこのお客様はデスクワークの方です。

 

２０１６年の初めに何の前触れもなく右肩が痛み始め他所の整体やマッサージに通っていました。

 

完全には良くならないまま、今度は２０１７年の６月頃に左肩が同じように痛みだしたそうです。

 

整形外科へ行き、温熱療法と電気療法を週に３回ずつ受け、その間に数回の注射も受けながら、処方されていた痛み止めと湿布を使用し、湯治にも行かれていていました。

 

最近では一時期良くなりかけていた右肩がまた悪化しそうになってきたので、他のお客様のご紹介で弁天通り接骨院にいらっしゃいました。

 

お話を伺ってみると、両肩が痛むが左肩のほうがより痛い、腕を前に伸ばそうとすると強く痛む、服を脱いだり着たりすると痛くてつらいそうです。

 

最近は痛みからお荷物を左から右に持ち替えました。お使いになっているベッドは柔らかめで、枕は低めのものです。

 

身体の状態をみてみると、左肩が下がっています。骨盤の傾きはほとんどありませんが、左の腰部周囲に強い筋肉の緊張が感じられます。肩の動ける範囲は右が約７割、左が約４割といったところでした。

 

ご本人の希望でまず左肩を何とかして欲しいとのことから、左肩を上にして横向きに寝て頂き、左肩から左腕にかけて鍼施術を行いました。

 

次にうつ伏せになって頂き背骨の矯正をしてから上半身と両腕のマッサージを行い、最後に両肩の運動療法を施しました。

 

そしてお荷物は左右均等に持つこと、高さの合った枕と硬めのベッドを使うこと、服の着脱の仕方や基礎的な五十肩用の体操をお教えして、次回は１週間後に予約を取りました。

 

２回目から４回目までは「全く変化がありません」でしたが、五十肩用の体操を毎日行って頂くことを改めて指導し、その後も１週間ごとに６回目まで施術を続けました。

 

７回目に来られる２日前にご連絡があり、「左肩の痛みが少し減った気がする」とおっしゃるのでみてみると、動く範囲が４割から６割程度にまでなっていました。

 

そこでまた前回と同様に左肩を上にして横向きに寝て頂き、左肩から左腕にかけてはり施術を行いました。

 

次にうつ伏せになって頂き背骨の矯正をしてから上半身と両腕のマッサージを行い、最後に両肩の運動療法を施しました。

 

回復にはまだ時間はかかるが少しずつ良くなっているので前向きに考えるよう指導して、次回は２週間後に予約を取りました。

 

８回目に来られたときは左肩は変化がありませんでしたが、右肩は痛みがほとんどありませんでした。よって前回と同じ施術を行い、五十肩用の体操は左肩のみ続けることを指導しました。次回は３週間後に予約を取りました。

 

９回目に来られたときは左肩の痛みが１０段階で２程度にまでなり、その次の４週間後の施術時にはほぼ痛みはなくなっていましたので終了としました。