２０１７年の４月に来て頂いたこのお客様は立ち仕事・力仕事の方です。

 

３ケ月前に左の後頭部に頭痛が出始め、どうしても我慢できず救急病院に駆け込んだそうです。ＣＴの結果、後頭神経痛ではないかといわれ、神経内科を紹介されて内服薬を処方されました。

 

薬の効き目が切れるとまた頭痛が現れ、先週からは無気力になったり動けなくなってしまい、これ以上悪化するのが怖くなり、お友達の紹介で弁天通り接骨院にいらっしゃいました。

 

お話を伺ってみると、いらした当日は頭全体を締めつけるような頭痛も併発しており、緊張性頭痛の疑いもあるようです。

 

左の奥歯に虫歯があるせいか右側の歯で噛むことが多く、また、左脚を上にして組むことがよくあるそうです。

 

入浴はシャワーで済ませることが多く、毎日の晩酌とたばこを日に２０本前後吸います。飲み物は炭酸飲料や缶コーヒーがほとんどで、野菜をあまり食べないためビタミン不足を実感されています。

 

枕は柔らかい綿素材のもので、ベットの硬さは普通です。

 

体の状態をみてみると、左肩が下がっており、首から肩にかけての筋肉の緊張が非常に強くなっていました。

 

そこでまず、上半身の頭痛に関係する筋肉を１つずつ緩めていく手技療法を施し、そして頭痛用の首と肩の体操をお教えしました。

 

また、左右均等に荷物を持つこと、脚を組まないこと、できれば早めに歯をみてもらい左側の歯も使うこと、砂糖を使っている飲み物を避けて１日に１．５リットルは水分補給をすること、野菜や海藻類を積極的に摂ること、作り方をお教えした硬めの枕を使用することを指導して、次回は１週間後に予約を取りました。

 

２回目に来られたときは頭痛が１０段階で８ぐらいになっていました。そこでまた前回と同様の手技療法を行い、頭痛用の首と肩の体操や積極的な水分摂取をあらためて指導して、次回も１週間後に予約を取りました。

 

３回目に来られたときはほとんど変化はありませんでしたが、その１週間後の４回目に来られたときは後頭部の痛みが１０段階で４か５ぐらいにまでなっていました。同様に上半身の頭痛に関係する筋肉を１つずつ緩めていく手技療法を施し、枕の作り方を改めてお教えしました。次回は２週間後に予約を取りました。

 

５回目に来られたときは痛みが１０段階で３程度にまでなっていました。そこでまた前回と同様の施術を行い、次回は３週間後に予約を取りました。

 

６回目に来られたときは頭痛がほぼ出なくなっていました。生活を改善し、体操を今後も続けることを条件に、施術を一旦終了と致しました。