弁天通り接骨院

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ブログその6

 養生の達人

今から約30年前、練馬の大泉学園駅北口に「史録書房」という古本屋がありました。

 

その店先には「3冊まで100円」というコーナーがあり、私は2冊まで選んであと1冊を選びかねていたとき

 

「鳩を撃つ」という本を見つけました。作者は五木寛之。この1冊がきっかけで、その後、私にとって最も敬愛する小説家となり、本が出ればどれでも必ず買うという唯一の存在になりました。

 

その彼が「養生の実技」~つよいカラダでなく~を上梓したのが2004年のこと。もともとこの小説家は体の自己管理に一過言あり、それを実践してきたものをまとめたのがこの本です。

 

西洋医学に懐疑的なため、確か40代の頃はご自分でお灸をすえていたらしく、それを知って私はかなり喜んだことを覚えています。大学生時代の健診でレントゲンを撮ったそれ以降は、一切病院のお世話にならずきたそうです。

 

御年85歳。その彼が昨年(2017年)とうとう病院に行かざるをえなくなったそうです。原因は左の膝と股関節の痛みが耐えられなくなってきたからだとか。

 

整形外科の先生にみて頂いた結果は「加齢による変形性股関節症」。施術らしいものは何もなく、「股関節に年齢相応の変形があります。運動をして、筋肉をつけて下さい」とだけ。

 

なにしろ今でも週に4日は旅の途である五木センセイ。

 

70歳の頃は「百寺巡礼」と称して全国100カ所のお寺をまわる企画を実行したこともありました。室生寺を上から下まで1日に3往復したり、三仏寺の投げ入れ堂を観るために切り立った崖を登ったりとファンとしてはハラハラのしどうしでした。

 

他にもたくさんたくさん体を酷使してきたにもかかわらず、よく今まで体がもったなと感心してしまいます。

 

おそらく手術は選択なさらないと思われますから、結局また、自己流で股関節の痛みに対応することでしょう。

 

決して太っているわけではないので、安静と、できれば変形性股関節症のための体操を毎日行いつつ、プールで水中ウォーキングをして筋力をつけることもお勧めしたいところです。

 

つい先日もBSの番組で出演されているところを拝見しました。座っていたのでお元気そうに見えましたが、やはり立ったり動いたりすると痛みが出るのでしょうか。

 

現在、連載中の「青春の門」は完結するまで、まだまだ時間がかかる大作です。その合間に日本全国を飛び回る生活が続くわけですから、くれぐれもご自分のお身体の具合を優先させて頂きたいものです。