２０１６年の１２月に来て頂いたこのお客様は主婦の方です。

 

高校生の頃からストレスによる緊張性の頭痛がありましたが、結婚して２人目の子供を出産してからは、年に１、２回のペースで激しい群発性の頭痛が出るようになりました。

 

長年、頭痛外来には通っていますが、特に群発性頭痛のための薬が効かなくなってきた気がするそうです。また、ここ２年程はカイロプラクティックにも通っていました。

 

しかし、６月に頭痛と共に激しい吐き気に襲われ、救急車で運ばれてしまいました。そのため食事が怖くなってしまい寝ていることが多くなってしまったので、子育て仲間の紹介で弁天通り接骨院にいらっしゃいました。

 

お話を伺ってみると、気圧の変化や季節の変わり目、寒い時期、生理前・生理中、肩こりを感じるときに頭痛が出るそうです。拍動に合わせて痛み、頭全体が締めつけられる感じが徐々に強くなってきているような気がします。

 

頭痛が出ると、歩けなくなり、必ず吐いてしまい、また目の奥が痛苦しくなります。これらの状態が夕方から夜にかけて現れますが、熱いお風呂に入るといくらか楽になります。

 

お荷物は左肩にかけることが多く、ものを噛むときは左側の歯で噛むことが多く、噛みしめる癖もあるようです。

 

枕は以前サイズを測って作ったが合っていない気がする、子供が二人ともまだ小さいので両隣に寝かせており、あまり寝返りを打つことができないそうです。

 

体の状態をみてみると、左肩が上がっており左の首から肩にかけての緊張が非常に強くなっています。また、吐き気がすることが多い胃腸状態のせいか、背中から腰にかけても筋肉の緊張が強くなっています。

 

そこでまず、上半身の頭痛に関係する筋肉を１つずつ緩めていく手技療法を施し、そして頭痛用の首と肩の体操をお教えしました。また、左右均等に荷物を持ったり、物を噛んだりすること、硬く高さの合った枕を使うことと寝返りを打てる環境にして寝ることを指導して、次回は１週間後に予約を取りました。

 

２回目に来られたときは緊張性の頭痛のみ多少楽になっている程度でした。その１週間後の３回目に来られたときもほぼ同じでしたので、前回の手技療法に加えて背骨の矯正を加えました。

 

そして、４回目に来られたときは緊張性の頭痛が半減し、群発性の頭痛は吐き気が出なくなりました。よってまた背骨の矯正と上半身の頭痛に関係する筋肉を１つずつ緩めていく手技療法を施しました。持って来て頂いた枕の高さを調整し、頭痛用の体操の再確認を行い、次回は２週間後に予約を取りました。

 

５回目に来られたときは群発性頭痛の時期を過ぎたせいか、頭痛はほぼありませんでした。しかし再発が容易に予想できるので、その後も季節の変わり目にいらっしゃっています。