２０１６年の１月に来て頂いたこのお客様は立ち仕事の方です。

 

５か月前に路上で後ろから押され転倒、右肩からコンクリートにぶつけたそうです。

 

痛みが強く右腕を全く動かせないほどなので、そのまま整形外科に行きました。レントゲンで骨に異常がないことが分かり、痛み止めと湿布を処方され約１ケ月で一旦良くなりました。

 

しかし、その後寝ている時に右肩が痛むことに気づき、午前中も痛みが続いていつのまにか右腕が半分も上がらなくなったそうです。

 

また同じ整形外科に行きましたが同じ施術内容で今度は全く変化がないことから、インターネットで弁天通り接骨院を探して来て下さいました。

 

お話を伺ってみると、もともと右利きで右腕をよく使い、最近は身内の介護を始めたそうです。そのため転倒して痛めた頃よりも肩をよく使う状況にあります。

 

夜中から明け方にかけてが一番痛みが強く、お風呂に入って温まると少しは楽になります。

 

体の状態をみてみると、右腕が半分も上がらず同時にわずかなしびれも出てしまいます。右肩の緊張も非常に強く首から肩甲骨の内側にかけて筋肉が盛り上がっていました。

 

そこでまず、右肩を上にして横向きに寝て頂き、右肩から右腕にかけて鍼施術を行いました。

 

次にうつ伏せになって頂き背骨の矯正をしてから上半身と右腕のマッサージを行い、最後に右肩の運動療法を施しました。

 

寝ている時は肩に保温性のサポーターをすること、そして基礎的な五十肩用の体操をお教えして、次回は１週間後に予約を取りました。

 

２回目と３回目に来られたときはほとんど変化はありませんでしたが、その１週間後の４回目に来られたときは右肩の痛みが１０段階で８ぐらいになっていました。

 

そこでまたはり施術と手技療法を行い、毎日の入浴と保温サポーターの使用、五十肩用の体操をかかさず行うことを指導して、次回も１週間後に予約を取りました。

 

５回目と６回目はやはり変化はありませんでしたが、その１週間後の７回目に来られたときは痛みが１０段階で５か６にまでなっていました。但し最近、左の腰も痛くなってきたというので拝見すると左の骨盤に傾きがみられました。

 

そこで今回からはまず、右肩を上にして横向きに寝て頂き、右肩から右腕にかけて鍼施術を行いました。

 

次にうつ伏せになって頂き背骨の矯正と骨盤の調整をしてから、上半身と右腕のマッサージを行い最後に右肩の運動療法を施しました。そして今度は肩全体の体操をお教えして、次回は２週間後に予約を取りました。

 

８回目に来られたときは右肩の痛みが１０段階で３か４までになっていました。そこでまた前回と同様の施術を行い、次回は３週間後に予約を取りました。

 

９回目と１０回目に来られたときはあまり変化はありませんでしたが、その３週間後の１１回目に来られたときは痛みがほとんど感じられなくなっていました。

 

そして今後のことを考えてお客様ご自身からスポーツジムに入会されたそうです。また痛みが出てきた場合は来られるということで、当院は卒業となりました。