２０１２年の３月に来て頂いたこのお客様は立ち仕事、力仕事の方です。

 

「仕事柄、もうかれこれ３０年近く膝の痛みと付き合っています」とおっしゃっていました。仕事中は階段の昇り降りや、立ったり座ったりが多いそうです。

 

複数の総合病院に行き、ヒアルロン酸の注射を何度となく打ち、手術まで勧められています。初めは左の膝だけでしたが、右膝も痛みが強くなってしまい、知人の勧めではり施術を試してみたいとのことから、弁天通り接骨院にいらっしゃいました。

 

お話を伺ってみると、今でも週に６日は仕事をしており、よく歩き回るそうです。注射が全くと言っていいほど効かなくなり足をつくのがだんだん辛くなってきました。

 

体の状態をみてみると、重心が右寄りで骨盤も右に傾いていました。膝の周囲は双方ともですが、特に右膝の周囲に腫れが強く熱を持っていました。

 

そこでまず、仰向けになって頂き両方の膝に鍼施術を行いました。次にうつ伏せになって頂き、骨盤の調整をしてから腰と股関節、そして膝関節の筋肉を緩める手技療法を施しました。

 

普段から時間のある限り膝を冷やすこと、なるべく階段は使わないこと等を指導して、次回は１週間後に予約を取りました。

 

２回目から６回目までは１週間ごとに通って頂きましたが、ほとんど変化はありませんでした。しかしその１週間後の７回目に来て頂いたときは、膝の痛みが１０段階で８ぐらいになっていました。

 

そこでまた前回と同じ施術を行い、自宅でできる初歩的な膝の体操を毎日続けるよう指導しました。次回も１週間後に予約を取りました。

 

８回目に来られたときはあまり変わりありませんでしたが、その１週間後の９回目に来られたときは膝特に左の痛みが１０段階で６にまでなっていました。

 

そこで仰向けになって頂き両方の膝に鍼施術を行いました。次にうつ伏せになって頂き、骨盤の調整をしてから腰と股関節、そして膝関節の筋肉を緩める手技療法を施しました。

 

また、膝関節の周りの筋肉をつけるトレーニング方法を指導して、次回は２週間後に予約を取りました。

 

１０回目に来られたときは前回と変わりはありませんでしたが、そのまた２週間後の１１回目に来られたときは膝の痛みが１０段階で３か４程度にまでなっていました。そこで前回と同様のはり施術と手技療法を施しました。

 

仕事後のアイシングと膝体操の更なる励行を指導して、次回は３週間後に予約を取りました。

 

１２回目から約３ケ月間は３週間に１回の割り合いで通われていましたが、その後、膝の痛みが１０段階で３以下にまでなったので、施術の間隔を１ケ月にしました。

 

いまだお仕事を続けておられ、生涯現役を貫くつもりであることから今後も月１回のペースでメンテナンスを続けられるそうです。