２０１５年の１０月に来て頂いたこのお客様は主婦の方です。

 

約１０年前に転倒して右手をついて以来、右肩に痛みを覚えることが多かったそうですが、近所の整形外科で電気をかけたり温めたりして一時は良くなっていました。

 

しかし、７月の終わり頃からまた同じ場所が痛み始め、強いまま一向におさまらないため弁天通り接骨院にいらっしゃいました。

 

お話を伺ってみると、右手で物を持ったり右ひじを曲げたときに痛みを感じ、特に右手を後ろに回したときに強い痛みと力が入らないといった感覚があるそうです。

 

普段から右手で荷物を持つことが多く、横になるときは右を下にして休むことが多いそうです。

 

体の状態をみてみると、体の重心がやや右寄りで右肩が下がっています。その右肩の周囲はやや熱を持っており、筋肉の緊張も強い状態です。右手が半分ほどしか上に上がらず、それ以上上げようとすると強い痛みを感じます。

 

そこでまず、右肩を上にして横向きに寝て頂き、右肩から右腕にかけて鍼施術を行いました。

 

次にうつ伏せになって頂き背骨の矯正をしてから上半身と右腕のマッサージを行い、最後に右肩の運動療法を施しました。荷物を左右均等に持つこと、基礎的な五十肩用の体操をお教えして次回は１週間後に予約を取りました。

 

２回目から５回目までは特に変化はありませんでしたが、以前から続けていた水泳を再開してみたところ、６回目に来られたときに右肩の痛みが１０段階で８ぐらいになりました。

 

そこでまた前回と同じようにはり施術と手技療法を行い、一般的な肩の体操と水泳をお勧めして、次回も１週間後に予約を取りました。

 

７回目は特に変わりありませんでしたが、その１週間後の８回目に来られたときは右肩の痛みが１０段階で５か６にまでなっていました。

 

そこで右肩を上にして横向きに寝て頂き、右肩から右腕にかけて鍼施術を行いました。次にうつ伏せになって頂き背骨の矯正をしてから上半身と右腕のマッサージを行い、最後に右肩の運動療法を施しました。

 

荷物を左右均等にお持ちになることを再度指導して、次回は２週間後に予約を取りました。

 

９回目から１１回目までは特に変化はありませんでした。しかしその２週間後の１２回目に来られたときは右肩に痛みが１０段階で３ぐらいになり、右腕が８割方も上がるようになりました。

 

そこでまた前回と同じようにはり施術と手技療法を行い、体操と水泳を続けて頂くことを指導して、次回は３週間後に予約を取りました。

 

１３回目に来られたときは右肩の痛みが１０段階で１か２にまでなっていました。そのためまた同じ施術を行い、次回は４週間後に予約を取りました。

 

そして更に３回続けて行った後は痛みがほぼ感じなくなったので、無事ご卒業としました。