２０１７年の４月に来て頂いたこのお客様は主婦の方です。

 

１０年以上前から左側のみに出る片頭痛に悩まされています。気圧の変化があったり、肩こりの感じたとき、寝不足時、寒さを感じたとき等に頭痛が出ることが多く、心臓の拍動に合わせてズキズキ痛んだり、重くなったりします。

 

この症状はここしばらく変わることがなく、月に５回程度、朝に現れ、出始めると１日から２日は続きます。

 

頭痛に伴って、話せなくなったり、無気力になったり、吐き気や耳鳴りがすることもあります。

 

脳ドックを受けましたが問題はなく、内科で頭痛予防薬を出されましたがあまり変化がなく、痛みがするときのみ強めの頭痛薬を飲んでいます。このまま薬に頼り続けるのが心配で、弁天通り接骨院にいらっしゃいました。

 

お話を伺ってみると、お荷物は右肩から斜めに掛けたり右肘に掛けることが多いそうです。ふわふわと柔らかい低反発の枕を使用し、水分は水かお茶を１日に５００ミリリットル飲むかどうかと少なめで、野菜は好きではないのであまり摂りません。

 

体の状態をみてみると、右肩がややルーズになっており、また、肩こりと腰にも筋肉の緊張がありました。

 

そこでまず、上半身の頭痛に関係する筋肉を１つずつ緩めていく手技療法を施し、そして頭痛用の首と肩の体操をお教えしました。

 

また、左右均等に荷物を持つこと、高さの合った硬めの枕を使うこと、水やお茶で水分を日に１．５リットルは摂ること、なるべく野菜や海草類を意識して摂ること等を指導しました。次回は１週間後に予約を取りました。

 

２回目に来られたときは変化がありませんでしたが、３回目に来られたときは痛みがやや弱く感じられるようになったそうです。よってまた前回と同じ手技療法を行い、頭痛体操の更なる励行を指導して、次回も１週間後に予約を取りました。

 

４回目や５回目に来られたときはほとんど変化はありませんでしたが、６回目に来られたときは軽い頭痛が１回出ただけで、薬は飲まずに済んだそうです。

 

そこでまた前回と同じように上半身の頭痛に関係する筋肉を１つずつ緩めていく手技療法を施しました。水分と野菜や海藻類をしっかり摂ることを改めて指導して、次回は２週間後に予約を取りました。

 

７回目に来られたときは頭痛がやはり左側にのみ強く出ていました。そこで今度は背骨の状態をみてみると、全体的に右にずれていました。

 

そのためまず、脊柱の矯正を行いました。その後で今までの手技療法を加えました。次回の予約はまた２週間後にしました。

 

８回目に来られたときは軽い頭痛が１，２回あったそうですが、頭痛薬のお世話にはならずに済んだそうです。そこでまた脊柱の矯正と頭痛用の手技療法を行い、次回は３週間後に予約を取りました。

 

９回目に来られたときは途中で台風があったためか、頭痛が一時的に悪化したので頭痛薬を飲んでしまったが、それ以外には出なかったそうです。

 

そのため台風や天候の変化が予想される場合には予め効き目の弱い予防薬のみ飲んで頂くことを指導しつつ、前回と同様の施術を行いました。次回も３週間後に予約を取りました。

 

その後はやはり天候にどうしても左右されてしまうため、３週間ごとに施術を続けていますが、薬に頼ることなく過ごせています。