２０１６年の３月に来て頂いたこのお客様は立ち仕事・座り仕事の方です。

 

この３、４年程前から頭の左側に頭痛が出始め、特に気圧が変化するときによく出るそうです。ズキズキとした頭痛が現れると吐き気を伴い、左目の奥が痛苦しくなると言った症状はほぼ毎日のようにあります。

 

内科でみて頂いたところ血圧が高いと言われました。痛み止めの処方をされましたが段々効き目がなくなってきたため、他のお客様のご紹介で弁天通り接骨院にいらっしゃいました。

 

お話を伺ってみると、２０年以上前から顎関節症に悩んでおり、寝るときはマウスピースがかかせませんし、他に歯ぎしりもすることから熟睡することがあまりありません。

 

その上よく右側の歯で噛む、荷物を右手で持つ癖があり、テレビを正面向いて見ていません。また、入浴はシャワーで済ませることが多く、枕はバスタオルを巻いたものを使用。

 

お菓子や甘いジュース、缶コーヒーを好み、野菜や海藻類はほとんど摂らない外食中心の偏食です。

 

その他、便秘・冷え性・のぼせと言った症状もあります。

 

次に体の状態をみてみると、右肩が下がっており体の重心も右寄りで、骨盤も右側が傾いていました。左の首から肩にかけての筋肉の緊張が非常に強い状態です。

 

そこでまず、上半身の頭痛に関係する筋肉を１つずつ緩めていく手技療法を施し、そして頭痛用の首と肩の体操をお教えしました。

 

また、高血圧の方は頭痛のなおりが悪く、半減すれば良いほうであること、荷物は左右均等に持つこと、テレビは正面から見ること、週に１回でもいいから湯船につかること、高さの合った硬めの枕を使うこと。

 

なるべく砂糖を控えて、少量でもいいから魚、野菜や海草類を意識して摂ること等を指導しました。次回は１週間後に予約を取りました。

 

２回目から１週間おきに４回目まで同様の施術をしてみましたが全く変化がありませんでした。

 

そこで今度はいつもの施術の前に右側の骨盤の傾きを取り、脊椎のズレを矯正しました。首と肩の体操の更なる励行を指導して、次回も１週間後に予約を取りました。

 

５回目に来られたときは頭痛が１０段階で７か８にまでなっていました。そこでまた前回と同じ手技療法を行い、改めて魚、野菜や海藻類を積極的に摂ることを指導して、次回も１週間後に予約を取りました。

 

６回目に来られたときは頭痛が１０段階で５前後になっていました。そこでまた骨盤の調整と脊椎の矯正をした後、上半身の頭痛に関係する筋肉を１つずつ緩めていく手技療法を施しました。そして次回は２週間後に予約を取りました。

 

７回目に来られたときはあまり変化はありませんでしたが、そのまた２週間後の８回目に来られたときは頭痛が１０段階で３か４にまでなっていました。そこでまた前回と同じ手技療法を施し、次回は３週間後に予約を取りました。

 

その後は頭痛が１０段階で２から３の間を行ったり来たりしていますが、ご本人が「とりあえず仕事に差し支えない程度なので満足はしている」けれども、再びこれ以上悪化するのは困るので３週間おきにメンテナンスにいらっしゃっています。