２０１６年の７月に来て頂いたこのお客様は立ち仕事・座り仕事の方です。

 

小学生高学年から片頭痛で悩み始め、中学生時代には交通事故によるむち打ちも経験されています。気圧の変化、季節の変わり目、肩こり時、寝不足時、寒い時期、生理前・生理中などに、拍動に合わせてズキズキと痛んだり重くなったりします。

 

また、それら頭痛に伴って体が動かなくなったり、光がまぶしく感じられたり、目の奥が痛苦しくなったり、目が開けられなくなることもあるそうです。

 

処方された頭痛薬や市販のものもいろいろ試してみましたが目立った効果もなく、酷い時は月に２０日以上も頭痛に悩む日があることから、弁天通り接骨院にいらっしゃいました。

 

お話を伺ってみると、荷物を右肩に掛けることが多い、食べ物を右側の歯で噛むことが多い、寝ているときに食いしばる癖があることからマウスピースを処方されているがつけていない、枕を使っていない、右を向いてテレビを観ることが多い、ご家族にも頭痛持ちが多いそうです。

 

体の状態をみてみると、右の肩が上がっており、骨盤は右側に傾きがあり、背骨は左側にずれていました。そこでまず、骨盤の調整と背骨の矯正をしました。そして上半身の頭痛に関係する筋肉を１つずつ緩めていく手技療法を施しました。

 

また、頭痛用の首と肩の体操をお教えした上で、荷物を左右均等に持つ、食べ物を左右均等に噛む、寝ているときにマウスピースをなるべくつける、硬めの枕を必ず使う、正面を向いてテレビを観るなどを指導して、次回は１週間後に予約を取りました。

 

２回目、３回目と１週間ごとに４回目まで来られたときは頭痛のでる回数が約４割減になりました。そこでまた前回と同じ手技療法を施し、次回は１０日後に予約を取りました。

 

５回目に来られたときは当日の朝に強い偏頭痛がありました。お話を伺うといまだにテレビを正面から観ていないそうなので、その改善を指導した上で前回と同様の手技療法を行いました。次回も１０日後に予約を取りました。

 

６回目に来られたときは枕を使わずに寝ていることが多かったせいか、頭痛の出る回数が増えてしまいました。

 

そこで改めて硬めの枕の作り方をお教えした上で骨盤の調整と背骨の矯正をしました。そして上半身の頭痛に関係する筋肉を１つずつ緩めていく手技療法を施し、次回も１０日後に予約を取りました。

 

７回目に来られたときは軽い頭痛が数回あっただけでした。そこでまた前回と同じ手技療法を行い、次回は２週間後に予約を取りました。

 

８回目と９回目それぞれ来られたときは台風の影響で頭痛が悪化し、しかも寝込んでしまいました。その後も人ごみの中に長くいたときや、寒い時期などに頭痛が悪化することがありましたが回を重ねるごとに少しずつ安定し、施術の間隔も３週間ごとにまで伸ばすことができました。

 

現在も続けていらっしゃっていますが、暖かくなり気候も安定しつつあるので、４週間ほど施術の間隔を空ける予定です。