２０１７年の９月に来て頂いたこのお客様はデスクワークの方です。

 

約３年前から激しい頭痛が頭の右半分に出るようになったそうです。気圧の変化があったとき、寝不足のとき、飲酒時、そして特に季節の変わり目のときに強く表れます。締めつけられるような痛みが出始めると「じっとしていられない」そうです。

 

前年は１週間から１か月間続く頭痛が６回ほど繰り返しあり、今年は約４か月前からコンスタントに出続けています。

 

病院でレントゲンやＣＴによる撮影をしましたが特に異常は見つからず、薬を出されていますがあまり目立った変化がないため、弁天通り接骨院にいらっしゃいました。

 

お話を伺ってみると、物を噛むときは右側の歯を使うことが多く、荷物はいつも左肩から斜めに掛けています。

 

入浴は湯船につかることは少なくシャワーで済ませる、お酒は飲むとすぐ頭痛が出るので止めたが、たばこは１日に２０本は吸っている、お菓子をよく食べますが魚・海藻・野菜等はあまり積極的には食べない、水分は最近になってから摂るよう心掛けているそうです。

 

以前は腰椎椎間板へルニアになり左に坐骨神経痛が出ました。運動不足による代謝低下のためか、手足の冷えに悩んでいます。肩の高さは左が下がっており、首の骨は右にずれています。

 

そこでまず、うつ伏せから横向き、仰向けになって頂きながら肩上部と首を中心に頭頂部から臀部までの筋肉をひとつずつ指圧していきました。

 

そして荷物を左右均等に持つこと、お菓子、揚げ物、炒め物を控え、魚・野菜・海藻類を多く摂ること、なるべく湯船につかること、たばこを減らすことを指導した上で、頭痛用の首と肩の体操をお教えしました。次回は１週間後に予約を取りました。

 

２回目に来られたときは、当日に１回、３週間ぶりに頭痛が出たそうです。そこでまた前回と同じ施術を施し、次回も１週間後に予約を取りました。

 

３回目に来られたときは、１週間後ではなく仕事の都合から１０日後にいらっしゃいました。このときは３回ほど頭痛がありましたが、薬を飲んでも飲まなくてもあまり状態は変わらなかったそうです。

 

そこで今回はまず首の骨の矯正をしてから、うつ伏せから横向き、仰向けになって頂きながら肩上部と首を中心に頭頂部から臀部までの筋肉をひとつずつ指圧する手技を行いました。次回も１週間後に予約を取りました。

 

４回目に来られたときは頭痛が３回出たものの、薬は飲まずに済んだそうです。そこで前回と同じ手技を施して、次回は２週間後に予約を取りました。

 

５回目に来られたときは、頭痛が４、５回あったそうですが痛みが１０段階で３か４にまでなっていました。首の骨は特にずれていませんでしたので、その他の手技療法のみ行いました。次回の予約は３週間後に取りました。

 

６回目に来られたときは頭痛が１回だけ出ましたが、薬は飲んでいませんでした。そしてこの群発性頭痛の性質上、また再発するまで少しブランクがあるものと考え、施術を一旦中止し、次回は約５か月後に来て頂くようカウンセリングをしました。