２０１５年の１０月に来て頂いたこの患者様はデスクワークをされている方です。

 

約３０年前からの「腰痛持ち」でしたがそれほど酷い痛みではありませんでした。しかし４か月程前に趣味の散歩中につまずいて足の甲を痛め、整形外科に行ったところ「２か所にひびが入っている」と言われしばらく歩くことを止めていたそうです。

 

その頃から腰痛が悪化し始めたので改めて腰のレントゲンを撮ると「５番目の骨が変形しており、椎間板ヘルニアがあり、それが神経に触っている」。これは３年前とほぼ同じ状態だそうです。

 

そのまま整形外科へ通っていましたが電気と牽引のみであまり変化がないため、お友達の紹介で弁天通り接骨院へいらっしゃいました。

 

お話を伺うと「かがむと左側の腰が特に痛む。他に首はストレートネックで肩も辛く右腕にしびれが出るときがある。１週間前にかかとの高い靴を履いてからさらに腰痛が悪化した」。枕は低反発のもので、腰のコルセットはあるが使っていないです。

 

体の状態をみてみると首の骨が右にずれており、骨盤は左が傾いていました。左腰部の筋肉を押すと痛みを覚え、緊張もかなり強い状態です。

 

そこでまず、痛みの強い腰と両脚部にはり施術を行いました。そして首の骨の矯正をしてから腰と股関節周りの筋肉を緩める手技療法を軽めに施しました。骨盤調整は痛みが強いためしませんでした。

 

コルセットを寝るとき以外はしておくことを指導して、次回は１週間後に予約を取りました。

 

２回目に来られたときは痛みが１０段階で８ぐらいになっていました。但し「鍼を刺した感覚がしばらく残って不快だった」ことから鍼施術は中止した上で、その他の手技療法を前回と同様に行いました。次回も１週間後に予約を取りました。

 

３回目と４回目はほとんど変化がありませんでしたが、そのまた１週間後の５回目に来られたときは痛みが１０段階で５か６にまでなっていました。

 

そこで首の骨の矯正をした後、骨盤の調整を行いました。そして腰と股関節周りの筋肉を緩める手技療法を施しました。コルセットは外出中のみすることと腰痛体操を指導して、次回は２週間後に予約を取りました。

 

６回目に来られたときは痛みが１０段階で３程度になっていました。前回と同じ手技療法を行い、また、散歩を再開したいとのご希望からウォーキングシューズを履くこととなるべく土の上を歩くことを指導して、次回は３週間後に予約を取りました。

 

７回目に来られたときは痛みが１０段階で１か２にまでなっていました。そこで同じ手技療法を行い、「今の状態を保ちたい」とのことから、その後も１か月ごとに体のチェックにいらしています。