２０１３年の８月に来られたこのお客様はデスクワークと立ち仕事をしています。

 

勤務中に重いものを持った瞬間に激痛が走り、動けなくなったそうです。

 

整形外科でレントゲンを撮ったところ骨に異常はないと言われました。腰にブロック注射をし、痛み止めと筋肉を柔らかくする薬、湿布を出され様子をみろと言われました。

 

２０年ぐらい前から慢性的に腰痛があり、その後約４年に１回の割合でひどい腰痛が出ることと、「普段から体が曲がっているような気がする」ことから、弁天通り接骨院にいらっしゃいました。

 

カウンセリングをしてみると体重がやや増加中で、運動は週１回のウォーキングと月１回のテニスのみ。約３年前に大腸がんの手術を受けた経験があります。

 

使っているベッドが柔らかいので、今は床に布団を１枚だけひいて寝ています。

 

体の状態をみさせて頂くと、右利きのせいか体の重心が右寄りになっていました。骨盤も右に傾きがあり、首の骨も右寄りでした。

 

本人は「ただのぎっくり腰」とおっしゃっていましたが、これはあくまで慢性的な腰痛がベースになっているものであること、そのため１，２回の施術では良くならないことを説明し納得して頂きました。

 

そこでまず、いまだ痛みが強いため腰部と両脚部に鍼施術を施しました。その上で骨盤の調整と首の骨のズレを整えました。

 

但し痛みの強さを考えて施術は以上とし、寝る時以外はコルセットをして頂くこととテニスを中止するよう指導致しました。次回の予約は１週間後にしました。

 

２回目に来られたときもあまり痛みが変わらないので、まず腰と両脚部に鍼施術をし、次に骨盤の調整と首の骨のズレを整えました。

 

そして今回は腰と股関節周りの筋肉を極軽くですが緩めました。本人も施術中に痛みは感じなかったようです。コルセットはやはり寝る時以外はして頂くことを指導し、次回も１週間後に予約を取りました。

 

３回目に来られたときはやや痛みが軽減した程度だったので、同じ施術をしてまた１週間後にし、４回目も同じく施術して次回をまた１週間後に予約を取りました。

 

５回目に来られたときは朝はまだつらいものの、全体的には痛みが１０段階で７か８程度なったそうです。

 

そこで鍼施術の後、骨盤調整と首の骨を矯正し、腰と股関節周りの筋肉を緩める手技療法を行いました。コルセットは自宅にいるときは取ってもよいと指導し、次回も１週間後に予約を取りました。

 

６回目に来られたときは痛みが朝も含めて１０段階で５か６にまでなってきたので、施術は前回通りに行い、コルセットは勤務中のみとし、自宅でできる腰痛体操を指導しました。次回の施術は２週間後としました。

 

７回目に来られたときはまた少し痛みが強くなっており、お話を伺うと布団をやめ、また柔らかいベッドで寝てしまったそうです。

 

そこでベットを止めて床に布団を１枚敷いて寝て頂くことを指導しました。その他は前回と同じように施術しまた２週間後に予約を取りました。

 

８回目に来られたときは痛みが１０段階で３か４まで減っていました。そこではり施術は中止し、手技療法は同じように行いました。忘れがちな腰痛体操を改めて指導し、次回は３週間後としました。

 

９回目に来られたときはほとんど痛みが気にならないほどになっていました。コルセットは中止し、施術も手技療法のみ行いました。

 

テニスを再開して頂き、そのメンテナンスも兼ねて今でも月１回はいらっしゃっています。