２０１８年の４月に来て頂いたこのお客様はデスクワークの方です。

 

今までも何回かあごに痛みが出ることがありましたが、今回は約２カ月前に硬めの肉を噛んでいるうちに右の顎が痛くなってきたそうです。

 

その半年前より通い続けている歯科・口腔外科で、噛み合せが悪く右の奥歯が浮いていることが原因の顎関節症ではないかと言われ、簡単な施術と痛み止めの処方をされました。

 

その後も痛みは変わることがなく口を開けることもだんだん辛くなってきたので、以前から来られているお母様の紹介で弁天通り接骨院にいらっしゃいました。

 

お話を伺ってみると、もともと八重歯が削れるほど歯ぎしりが酷く、これからマウスピースを作成する予定だったそうです。

 

お荷物は右肩に掛けることが多く、脚を組んだりあぐらをかいたりすることも多い、寝ているベッドは柔らかめで枕の高さは合っていないせいか外してしまいます。

 

体の状態をみてみると、右肩が下がっており身体全体も右寄りに傾いていました。右の下あごの付け根周囲は触るとかすかに熱を持っており軽く押しただけで痛みを覚えます。

 

そこでまず、仰向けになって頂き、顎関節症に関係する手足のつぼと顔面部に鍼施術をしました。

 

次にうつ伏せになっていただき体の傾きを取るために背骨の調整を行いました。

 

最後に顔面部の筋肉の緊張を取り除く手技療法を行いました。

 

また、熱が取れるまであごの付け根部を冷やすこと、左右均等に荷物を持つこと、高さの合った硬めの枕とベッドを使うこと、脚を組んだりあぐらをかいたりしないこと、早めにマウスピースを作成することを指導しました。

 

また、顎関節症用の体操を一部お教えして、次回は１週間後に予約を取りました。

 

２回目に来られたときは右顎の痛みに変化はありませんでしたが、その１週間後の３回目に来られたときはあごの痛みが１０段階で７か８になっていました。

 

そこでまた前回と同様のはり施術と手技療法を行い、次回も１週間後に予約を取りました。

 

４回目に来られたときは前回とあまり変化はありませんでしたが、その１週間後の５回目に来られたときは顎の痛みが１０段階で５程度にまでなっていました。

 

そこでまた、仰向けになって頂き、顎関節症に関係する手足のつぼと顔面部に鍼施術をしました。

 

次にうつ伏せになっていただき体の傾きを取るために背骨の調整を行いました。

 

最後に顔面部の筋肉の緊張を取り除く手技療法を行いました。

 

残りのあごの体操を全てお教えして、次回は２週間後に予約を取りました。

 

６回目に来られたときは右あごの痛みが１０段階で２か３にまでなっていました。

 

そしてその後は痛みの消失と共に施術の間隔を空けていき、９回目に来られたときにほぼ痛みはなくなりました。

 

そのため顎の体操を続けることを条件に施術を終了しました。